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Toshiko Okanoue 岡上淑子

1928年、高知県生まれ東京に育つ。ファッションデザインを文化学院で学ぶ。在学中、雑誌を切り貼りして作品を制作する課題がきっかけとなり、「フォト・コラージュ」に目覚める。以降、『LIFE』『VOGUE』『ハーパース・バザー』といった当時のグラフ誌やファッション誌から切り取ったさまざまなイメージを素材とし、人物の顔や手足や動物などを巧みに組み合わせた作品を作り始めた。

岡上の作品は、シュルレアリストに注目されたものの、制作は22歳からたった6年という極めて短い期間に留まる。しかしながら、1996年に東京目黒区美術館で開催された企画展への出展で注目され、2000年には第一生命ギャラリーで個展「岡上淑子フォト・コラージュ‐夢のしずく」を開催。さらに、2002年にNazraeli Pressから作品集「Drop of Dream: Toshiko Okanoue: Work1950-1956」を出版、2003年にヒューストン美術館、次いで2010年にニューヨーク近代美術館での収蔵・展示がきっかけとなり、制作から半世紀を経て、再評価の気運が高まっていった。2015年春に岡上にとって国内初の作品集「はるかな旅」が出版されたばかりである。

PORTFOLIO / PRINTS

  • Toshiko Okanoue

    A LONG JOURNEY

    岡上 淑子

    A LONG JOURNEY

    「女性の持つさまざまな心の綾というのでしょうか、それとも情念といいましょうか、    そんなモノを、知らず知らずのうちに私は作品に蒔いていたのでした。    女性の心のひだを視覚化すると、こんな辻褄の合わない光景になり、 […]
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