PORTFOLIO / PRINTS

< BACK
  • Artist:

    Nao Tsuda

  • Title:

    REBORN—Platinum Print Series

Specifications:

  • Size:

    20 x 24"(フレームサイズ:W538 x D640 x H40mm)

  • Edition:

    10

  • Price:

    価格についてのお問い合わせはこちら

Thumbnails:

「ブータン王国はチベット仏教を国教としているヒマラヤ山麓に佇む小国。

その大きさは九州くらいだと喩えられることがあるが、思いの他その土地は広く感じられる。 神仏のみならず自然界に対しても敬意を表するゆえに、山へトンネルを掘るようなことをすることなく、 いまなお人々は地形に沿って往来する日々を送っている。だからブータンでは時間が緩やかに流れ、 谷間のように深い信仰を今に受け継ぐことができたのだろう。

四度に渡り旅をしたブータンでは、国際空港のあるパロの町を玄関口に、 首都であるティンプー近隣の寺院を巡り、北部へと連なる山道では、遊牧民と共に聖山を拝みながら歩んだ。 さらに東へ向かい古刹の点在する中央ブータン・ブムタン地方を訪ねた。 四季を通じて催されるツェチュ祭では、僧侶を中心とした仮面舞踊が繰り広げられ、人々の篤き信仰心に触れた。」-----津田直 より

 

ブータンを舞台に撮影している「REBORN」シリーズより、厳選した18作品をプラチナ・プリントにて制作しました。

#1
西部ブータン・パロはブータンの空の玄関口となる地域。標高はおよそ2300mあり、パロ・チュ(川)には北部に聳え立つヒマラヤから雪解け水が流れ込む。
#2
首都・ティンプーからプナカへと向かう道ではドチュ・ラ(峠)を越える。標高もあり、谷が深いため、霧が立ち込める日が多い。峠の中央には108の仏塔が並び、道ゆく者を守護している。
#3
ブータンに仏教を伝来させたことで知られているパドマサンババ(グル・リンポチェ)の伝説を今日に受け継ぐタクツァン僧院。その周りには瞑想するための建物が点在していた。
#4
ティンプー北部、静謐に佇むタンゴ僧院。高等仏教学校であり、多くの修行僧が暮らしている。
#5
ブータンにはゾンと呼ばれる城塞、行政機関と僧院を兼ねた建造物がある。その入口でマニ車(転経器)を回す少年僧と出会った。
#6
東部ブータン・ランジュンの僧院で出会った少年僧は、夕方の勤行を終えたところ。
#7
影の僧院の名を留めているクジェ・ラカン。ツェチュ祭の行われた日、トンドル(大仏画)が開帳された。集った人々は五体投地礼を繰り返し、トンドルに額を付け加護を受けていた。
#8
三日間に渡るニマルン寺のツェチュ祭では、リンポチェ(転生仏)自らが孔雀の羽根をつけた帽子を被り旋回するシャナ(黒帽の舞)が行われた。
#9
クジェ・ラカンでは、グル・リンポチェ(チベット仏教の開祖)の生涯を再現した仮面舞踊が行われた。
#10
四代国王王妃の出身地であるタロの寺院にて。ここは王家にとって大切な場所なので、ブータン人ではない者が立ち入ることは許されていない。
#11
満月の夜、風にはためくダルシン(経文旗)。木竿には経文が印刷された白布が結ばれ、土地や家の悪霊、災難を祓い清めるために、高台など村を見下ろせる場所に立てられていることが多い。
#12
プナカ・ゾンは「冬の都」とも呼ばれており、今でもティンプーの僧侶達は厳冬期にここを家とする。立体曼荼羅の如く形づくられている建物内部は壮大で美しい。
#13
タンゴ僧院の頭上に星空が煌めく。響き渡る真言もまた闇夜を照らす灯火なのだろう。
#14
蛇行した山道を走り抜け、ようやく辿り着いたダミツィ僧院の中庭では、修行僧が問答を行っていた。傍らで先生が見守り、指導している。
#15
タンゴ僧院には守護尊である馬頭観音の巨石が奉られている。岩の天辺にはゲルツェン(仏教のシンボル)が乗せられている。
#16
ブータンとチベットの国境付近には5000mを超える高峰が連なり、その谷間を人々は動物と共に往来する。僕はアシスタント、山岳ガイド、コック、馬使いと馬11頭を引き連れロングトレイルに挑んだ。
#17
チョモラリ・ベースキャンプを後に、さしかかった谷ではかつて占星術師が暮らしていた家が在った。近くでは遊牧民の家族がヤクを連れていたが、もう一週間もすれば彼らも下山する。やがて谷には長いヒマラヤの冬が訪れる。
#18
早朝、テントで目を覚まし、外へ出ると昨夜その姿を隠していた聖山チョモラリ(7314m)が朝日に照らされ、眩しく現れた。 拝むようにシャッターを切らせてもらった。