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Artist:
Herbert Ponting
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Title:
Captain Scott’s Antarctic Expedition
1910-1913
Specifications:
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Size:
Box + プラチナプリント + ブックレット
●Box
W447 x D533 x H60 mm
(W17.6 x D21 x H 2.4 inch)
● プラチナプリント
48 点 (Archival paper)
● ブックレット
W428 x D507 mm
(W16.9 x D20 inch) -
Edition:
Portfolio 50
Single Print (50 x 36cm): 30
Single Print (80 x 58cm): 20 -
Price:
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Thumbnails:
ハーバート・G・ポンティングは、写真家としてイギリスの南極探検に採用された時、既に名声を得た写真家の一人であった。ポンティングが参加した南極探検は、ロバート・ファルコン・スコット隊長によって率いられ1910年から1913年の間続いた。この冒険によりスコット隊長と4人の乗組員が南極を制覇して帰国する際に遭難したが、早い時期に行われた南極への探検は歴史上とても意義のある重要な出来事となった。
ハーバート・G・ポンティングは1700を越える大きなサイズのガラスプレートネガを撮影しており、それは現在ケンブリッジ大学内にあるスコットポーラ研究所によって保管されている。今回作られたこのポートフォリオ集は、スコットポーラ研究所とサルトウルビ―クのプリンター、編集者の協力により、ポンティング作品初めてとなる、プラチナプリント技術により卓越して美しい品質と、耐久性のある複製技術によって作れられたものである。
ポンティングのオリジナルネガからプリントされたこのポートフォリオ集は、プラチナプリント特有の深みあるアレンジがなされたものであり、特別なエッセイも添えられたものとなっている。このポートフォリオは、いまだかつて見たことのない、ポンティングの南極での仕事を明るみに出す役割を果たすであろう。
スコットポーラ研究所は、英国の国立記念として探検の際に亡くなった人々に追悼を込めて1920年に設立された最も古い国際極地研究所である。研究所は、南極や北極における研究の中心となる場所であり、世界有数の所有数を誇る極地に関する本が収容された図書館、極地探検の歴史の大規模なアーカイブ、極地探検の歴史と現代の科学的意義のどちらも備えられた博物館が併設されている。充実した施設、安全な管理がなされる場所ゆえ、ハーバート・G・ポンティングのネガを後世まで保つ上でもふさわしい場所となっている。
ポンティングの写真による探検記録は、スコット隊長の物語を語る上で重要な要素のひとつとなっている。その写真は私たちに探検隊自身の鮮やかなイメージ、生きる、働く、休むといった姿を見せてくれると同時に、南極での食料、防寒服、そして大きな負担ともなっていた重いソリの様子なども捉えている。ポンティングの仕事は、南極での探検における過ごし方の様子、そして氷の大陸やそれに隣接する海などの科学的な調査に基づく二つが同時に記録されていることが特徴となっている。
それら写真は南極大陸の凍結した海、巨大な城のような氷山、ベースキャンプの背景に写りこむ荒涼とした火山、そしてテラノヴァ船が氷に抗って停泊している様子など、刺激的なイメージを私たちに見せてくれる。ポンティングの撮っている大きな規格のガラスプレートネガからなる写真は、高解像度かつ高品質であり、南極における様々な様子を鮮明に映し出している。それらの刺激的で美しい写真は、彼らの共鳴や、南極大陸での想いを変わることのないイメージとして克明に映し出しているだろう。
このポートフォリオ集に記載されているキャプションや番号、注釈はスコットポーラ研究所から使用しています。