アマナサルトでは安藤忠雄が設計した建築を自身が撮影した写真によるポートフォリオ集『ANDO BOX III』を発表いたします。今回のポートフォリオ集は海外における安藤建築を安藤独自の視点で捉えた写真作品を中心に、海外における安藤建築の集大成となっています。

安藤は、徹底的にアカデミズムを拒み、自らの足で歩き、自らの目で世界の建築を見て、そして自らの肉体に世界中の建築の記憶を刻み付け続けることで頂点に立った建築家です。安藤の建築には、旅を通して体得した西洋の神殿や古典建築、インドの迷宮めいた大地の遺跡、あるいは日本伝統の緻密な木造建築…といったありとあらゆる土地、文明、人々の生活、そして建築の記憶が呼応しています。だからこそ、そんな安藤の建築をとらえた写真は、単なる建築写真や特定の建築作品の表層的な断片にとどまらず、安藤のコンセプトの原型であると同時に、人類による造形の原型でもあるのです。ゆえに本作品集もまた安藤建築の普遍性を伝える写真群と言えます。

今回のポートフォリオ集は第1弾、第2弾と同様に、プリント技法としては最も永続性に優れたプラチナプリントで制作し、永く後世に伝えるべく刊行いたします。

PORTFOLIO BOX
15 x 24 インチのプラチナプリント8点
17 x 26 インチのプラチナプリント トリプテック1点（額装付）
安藤の手描きオリジナルドローイング作品1点
ボックスサイズ：W483 x D705 x H152 mm
エディション：30