ラファエル・ダラポルタ個展
『Covariance』2017 10/25 – 11/24
アマナサルトは、ラファエル・ダラポルタ個展『Covariance』をIMA Galleryにて開催いたします。
CovarianceはRaphaël Dallaportaが写真、科学、および宇宙の歴史的な関係性と理論的な繋がりについて探求したプロジェクトの中心となる作品です。Dallaporta(1980年フランス生まれ)は、フランスの宇宙観測センターおよびフランス国立宇宙研究センター(CNES)によって組成された「創造と宇宙のイマジネーション」プログラムに参加してきました。今回の作品はDallaportaが1年間滞在したヴィラ・メディチ(ローマにあるフランスの教育施設)で制作され、フランス人の数学者であるAlexandre Brousteとの密なコラボレーションによって実現しました。
Covarianceは48の数式モデルによる壁画コンポジションです。それぞれのイメージは、雲の一部として相似しています。そして、それらはフランスのル・マンにあるMaine大学の研究室で、「Covariance」もしくは「予見性を表現したアルゴリズム」として知られる計算式によって作成されました。この計算式により、宇宙空間に無数のドットが組成され、それぞれは見る角度により濃くなったり薄くなったりします。さらに、48点の壁画の組み合わせは、実は4点の写真からなる12のグループに分けられます(4点のイメージは数式のたった一つのパラメーターの違いにより非常に近い形を形成しています)。Covarianceは、「物質の形による分類」と「同一テーマについての表現のバリエーション」の間に位置づけられます。
Raphaël Dallaportaは今回の作品を、古典的で非常に珍しいプロセス(48点のサイアノタイプとプラチナ&パラジウムプリント)で制作し、Covarianceというタイトルを付けたことにより、Alfred Stieglitzの歴史的なシリーズである「Equivalent (1925-1931)」(雲の暗示的な役割を示す)に言及しています。
会場では、今回の全作品48点を大きな壁面を使って展示しています。
INFORMATION
◆会期
2017年10月25日(水)~11月24日(金)
◆会場
IMA Gallery(天王洲)
〒140-0002 東京都品川区東品川2-2-43 T33ビル1F
◆開館日時:11:00-19:00
日・祝祭日休廊