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Yuriko Takagi 高木 由利子

1951年東京生まれ。武蔵美術大学にてグラフィックデサインを学んだ後、渡英。Trent Polytechnicでファッションデザインを学び、フリーランスデザイナーとしてヨーロッパで活動。その後は写真家に転身。現在は日本を拠点に、アジア、アフリカ、南米、中近東に撮影旅行を続けながら、積極的に活動している。

独自の視点からファッションや人体を通して「人の存在」を追い求める作品は、繊細でありながらも、その場の独特な空気感とともに深く潜む生命をも曝す圧倒的な強度がある。高木の代表作には、現在まで15年以上にわたり続行されているシリーズ『The Birth of Gravity』がある。これは、旅先で出会った現地の住民の信頼を得て、モデルとして撮影に協力してもらい、大自然の中で溶け込んでいる生身の肉体をとらえた作品である。新作『SEI』では、高木が人体をとらえてきたと同様の肉迫した視線を植物の肉体に向けている。本作は、皮が剥がれ、内に秘めていたエロティックな肢体を露にされた、いわば植物のヌード作品である。

東京国立近代美術館、原美術館、神戸ファッション美術館、目黒美術館、横浜美術館、後藤美術館、上海美術館などの主要美術館に所蔵され、日本やヨーロッパで定期的に展覧会を開催している。主な著作に『Nus Intime』(用美社)、『Confused Gravitation』(美術出版社)、『IN AND OUT OF MODE』(Gap Japan)、『Skin YURIKO TAKAGI × KOZUE HIBINO』(扶桑社)がある。

 

PORTFOLIO / PRINTS

  • Yuriko Takagi

    SEI

    高木由利子

    SEI

    「日本語のseiと発音される、様々な意味を持つ28の漢字。 これから生命が芽生えてくるのか、或いは生命が終わりを告げているのか、そして、何者なのかさえ決して明かされない、28の植物たち。 言葉と写真は不可思議な世界で共鳴し合う。」――高木由利子
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