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Nao Tsuda 津田 直

1976年神戸生まれ。ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている写真家。2001年よりランドスケープの写真作品を発表。
「人間は目に見える世界へ名前を与えてきた歴史があるが、見えない世界に付けられた名前はまだ少ない」と語る津田は、この目に見えない世界を写真によって翻訳するのが写真家の仕事であるという。
 主なシリーズに、『近づく』(2001-2004)、『漕』(2005-2009)、『SMOKE LINE』(2008)、『果てのレラ』(2009)、『Storm Last Night』(2010)、『REBORN』(2010-)、『Earth Rain House』(2012)等があり、個展を中心に国内外で多数の作品を発表。
 自然を捉える視線のユニークさと写真と時間の関係という古くて新しいテーマへの真摯な取り組みで、21世紀の新たな風景表現の潮流を切り開く新進の写真作家として注目されている。湖、山肌、雲霧、風、月の径などの対象物を一見それとはわからない距離やアングルで撮影したその作品は、写真では体験できないものをいかに写し取るかという、写真の限界に挑む試みでもある。また最近では、現代美術のフィールドを越えて他分野との共同制作や雑誌連載、講演会、特別授業を行うなど活動は多岐にわたる。
 2010年、芸術選奨文部科学大臣新人賞(美術部門)受賞。2013年より大阪芸術大学客員准教授、大阪経済大学客員教授を務める。
 作品集に『漕』(主水書房)、『SMOKE LINE』(赤々舎)、『近づく』(AKAAKA+hiromiyoshii)、『Storm Last Night』(赤々舎)、最新の写真集に北極圏にて撮影された『SAMELAND』(limArt)がある。

https://tsudanao.com

PORTFOLIO / PRINTS

  • Nao Tsuda

    REBORN—Platinum Print Series

    津田 直

    REBORN―Platinum Print Series

    ブータンを舞台に撮影している「REBORN」シリーズより、厳選した18作品をプラチナ・プリントにて制作しました。
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