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Keiichi Tahara 田原 桂一

1951年に京都府で生まれた田原は、写真家である祖父の影響から写真技術を習得し、1972年に劇団の照明と映像担当としてパリに渡り、屋根裏部屋に差し込んだ日本とは決定的に異質な光との出会いをきっかけに、その地で写真家を志す。その後わずか5年でアルル国際写真フェスティバル新人大賞を受賞し、以降、芸術写真を牽引する存在となる。田原の写真は光が対象を照らし出すのではなく、対象によって浮き彫りにされた光そのものが主題。代表作の「窓」を始めとする、こうした「光」への探求は写真にとどまらず、近年では彫刻や建築、あるいは光による壮大なインスタレーションへと表現の幅を広げている。2004年には多岐にわたる活動を総括した回顧展「光の彫刻」が東京都庭園美術館で開催され、展覧会のタイトルが示す通り、田原は光をさまざまな素材に刻み続けてきた「光の彫刻家」だといえる。

 

今年2014年に、パリのヨーロッパ写真美術館にて田原の過去最大規模となる回顧展が開催されている。光の探求をメインテーマに、「窓」、「ポラロイド」、「顔貌」、「エクラ」等の著名シリーズをはじめ、ガラスとシルク地にプリントされた独創性と高度な技術性のある「トルソー」シリーズと、最新作の「IN-BETWEEN」シリーズが展示されている。

PORTFOLIO / PRINTS

  • Keiichi Tahara

    IN-BETWEEN

    田原桂一

    IN-BETWEEN

    今回アマナサルトは、田原が長年撮りためた作品群から18点を作家本人とセレクトし、過去のシリーズとは違う最新作、IN-BETWEENとして発表します。
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